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毎日の単純な記録、読んでアハハと笑ってもらえればさいわいです。
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びいえる好きなら三島は読んどけ。

誰が言ったわけでもありませんがそういう空気みたいなのは昔からあって、純朴だった学生時代のワタクシは的外れにも「潮騒」を読み、思ったより普通だな、という感想を持ち、そのまま彼のことは忘れていたわけです。

十ン年(ン十年?)たち、いまになって「禁色」を読んでるのですが、これがなんともはや。
こってりと流麗にして難解な(しかしリズムとしてこれほど美しいものもない)文体に目を白黒させつつ導入部を突破すると、あとはめくるめくびいえるの世界。

これより少し前の作品に当たる「仮面の告白」は、ゲイの青年がああでもないこうでもないと一人悶々と悩む話で、それはそれなりだったのですが、こちらは恋愛に失敗し続けてきた老小説家が、美貌のゲイの青年に出会い、彼を利用して女たちに復讐を諮るという展開。
手塚治虫のマンガみたいな発想じゃありません?(尤もびいえるは手塚が手をつけなかったほとんど唯一のジャンルですが)
ビジュアルにするなら、映画よりはアニメ、劇画よりはマンガだなあ。

というわけで、楽しんでおります。

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24年組・三島・ヴィスコンティ・手塚のアダルト作品
手塚の変態性みたいなところは、「MW」「奇子」「人間昆虫記」「空気の底」「ばるぼら」「きりひと讃歌」あたりのアダルト向き手塚作品をご覧になったことがなければどうぞ。でもいま調べてみると、これはみんな70年代前半で、三島の自決したあとなんです。

漫画のBLや耽美系のルーツはやはり竹宮恵子と萩尾望都で、さらにそのネタはヴィスコンティ映画ではないでしょうか?「ベニスに死す」「ルートヴィヒ」が71〜2年頃に公開されていて、「トーマの心臓」72年、「風と木の詩」は74年ですから・・・。また、三島はヴィスコンティのファンだったようです。
hikaru (nankado) 2007/11/24(Sat) 15:21 編集
無題
手塚は三島をかなり意識してたようです。まあ時の人だったから当然ですが・・・。んで、BLそのものは描いてないですが、「MW」や「刑事もどき」なんて作品もあるし、「火の鳥黎明編」でも有名なシーンがあります。また、中島梓が「新選組」を読んで、その筋で意図的誤読を行いつつ萌えたというのは有名な話ですな(「美少年学入門」)。
hikaru (nankado) 2007/11/21(Wed) 23:08 編集
Re:無題
>hikaruさん
昔のjuneでも、手塚まんがの少年の拷問シーンがエロティックだったというよーなコメントを読んだ記憶があります。
描けなかったのかも知れないですね。その存在は予言できても、社会的な拒否があまりに強かったのかも。トランスセクシャルがギリギリのラインだったのでしょう。

とりあえず、老作家は手塚の絵で見たいですね。(ネオ・ファウスト風で)
いずみとも 2007/11/22(Thu) 09:45
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