忍者ブログ
毎日の単純な記録、読んでアハハと笑ってもらえればさいわいです。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


銀色の愛ふたたび

いやね。
普通のSFと思って読めば充分おもしろかったと思うのよ。

ロボットに人間の女の子が恋をして、ロボットがそれに応えてある種の奇跡を起こす、というメロドラマな前作を踏まえたうえで。
なんと24年ぶりに書かれた本作では、前作ヒロインとは対照的な生い立ちと気性を持った女の子が、やっぱりロボットと恋に落ちるんだけど。
まあ、一応前作でぼかされまくった部分がきっちり描かれて、未来社会の抱える問題とか作者がこの物語で伝えたかったテーマとかはわかるんです、けどね。

いやなんというか、どっちにしても「恋するヒロインの一人称小説」なんてのは読むもんじゃない。
成功しているのは「星へ行く船」シリーズぐらいだと、思う。
(新井素子さえも「星から来た船」では失敗してるし)

ほらでも、タニス・リーなんですよ。
いずみの青春のひとなんですよ。
この人のファンタジー(平たい地球シリーズより前の)を読んで、作家になりたいと思った過去まである人なんですよ。


この人は「男の子の視点」で書いたほうが(腐女子的にいうと、「攻の視点」で書いたほうが)面白いんだと思う。
前回読んだ「鏡の森」でも、女性視点で話が進んだので盛り上がりに欠けたのではなかろうか。


話の構成自体は流石うまいと思うのだよね。
ラストの数十ページで矢継ぎ早にカードをめくるように明かされていく新事実は、小気味いいマジックを見ているよう。
美形ロボットが何でもありまーすって感じに次々新技を繰り出してくる様は今時ジャンプでもこうはいかないってくらい斬新だし(しかし脳内映像化がかなり難しい…)。


これ、最初からシルヴァーの一人称で語られないだろうか?

拍手[0回]

PR
コメントを書く
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメント   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
パスワード
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
 HOME | 40  41  42  39  38  37  36  34  33  35  32 
Admin / Write
プロフィール
HN:
いずみとも
HP:
性別:
女性
職業:
農業と主婦業、あと求職中。
趣味:
つくることがすき。
自己紹介:
小説書くのが好きです。つか、はっきり言って腐です。
別PNで細々びいえる書いております。興味があったら探してみてください(嘘です、探さないでください)

04年生まれのあむと06年生まれのみーの姉妹のハハやっております。
このたび、四十路突入いたしました。
最新コメント
[06/17 清森]
[06/16 清森]
[12/22 ちぐちぐ]
[02/12 中ちゃん]
[12/19 YOU]
カウンター
ブログ内検索
カウントダウン
バーコード
ブクログ
忍者ブログ [PR]